Skyrimのメニュー画面(Tween Menu)は非常に完成されており、アクセスしたい項目に素早く、直感的に辿り着けます。
スキル、魔法、アイテム、マップ、どれもアクセス頻度が高い項目ですが、この4項目にしかメニュー画面からは行けないとも言えます。
Tween Menu Overhaulはこのメニュー画面をユーザーがカスタマイズできるようになり、より多くの項目にアクセスできるようになるModです。
その他、Skyrim本来の十字メニュー画面から、横一列に並べたようなメニュー画面に変更する事も可能です。
目次[非表示]
使用Mod
・Widescreen Scale Removed for 1-6-1130 and higher(最新版のSkyrimAEでワイドスクリーンを使用する場合)
メインファイル
Tween Menu Overhaulのメインファイルは2つあります。
1つ目はA. Tween Menu Overhaul - Classicで、バニラSkyrimと同様の十字タイプのTween Menuです。
従来と同じような感覚で使用出来ます。
2つ目はB. Tween Menu Overhaul - Alternativeです。
こちらは横一列に並べるタイプのTween Menuとなっています。
インストーラで選ぶのではなく、メインファイルの時点でメニュー画面の見た目を決めることになります。
ダウンロードする前に決めておきましょう。
オプションファイル
Optional filesは最後の待機の追加以外、Modで追加された項目をメニュー画面からアクセスできるようにするものです。
以下のMod用の設定ファイルが用意されています。
・Wait Menu(待機の追加)
このように、Modで追加されたものであっても、メニューの名前さえ分かればJsonファイルを変更する事でTween Menuに追加可能です。
Swiftly Order Squad - Follower Commands UIは他作者さんがTween Menu Overhaul用のModをアップロードしてくれています。
少し特殊な構成で、上記Modにはスクリプトが含まれており、jsonファイルのみでは不十分なようです。
Tween Menu Overhaulの互換性
注意が必要なファイルはtweenmenu.swfで、主にUIデザインを変更するModに同じファイルが含まれています。
Tween Menu Overhaulで上書きするとUIデザインがバニラのものとなる他、反対にTween Menu Overhaulよりも優先してしまうと、デザインは維持されますが機能も元に戻ります。
UIデザインを維持したままTween Menu Overhaulの機能を使う為にはパッチが必要です。
以下が互換パッチの一例です。
・Edge UI - Explorer Addon(オプションファイル)
設定ファイルの編集
Tween Menu Overhaulはtweenoptionsフォルダ内にあるjsonファイル、categoriesフォルダ内にあるcategories.jsonを編集することでUIをカスタマイズすることが出来ます。
編集はテキストエディタで行い、Windows標準のメモ帳でも大丈夫です。(可能ならもう少し高機能なテキストエディタが望ましいです)
また、この項目は以下のページを参考にしています。
categories.json
categoriesフォルダにある設定ファイルで、大枠のカテゴリを決める項目です。
主にClassicで使用されますが、Alternativeでもファイル自体は残っています。
中身は以下のようになっています。
{
"top":"キャラクター",
"left":"魔法",
"right":"アイテム",
"bottom":"ワールド"
}
上の記述は既に日本語化しています。
日本語化する際は「""」で囲ってある中身を日本語にするだけです。
位置を示す"top"などは変更しないでください。
デフォルトではアイテムと魔法をインベントリで1つに纏め、ジャーナルが追加されています。
魔法の装備が1タッチで出来ない為、バニラSkyrimと同じ形式に戻しました。
inventory.jsonなど
こちらはtweenoptionsフォルダ内にあるjsonファイルで、自分で作成する時には分かり易いファイル名であれば何でもOKです。
こちらは名前だけではなく、幾つか設定する項目があるので、順に見ていきましょう。
skseName
これは隙に設定できるものではなく、SkyrimやMod側で定義されています。
バニラSkyrimにあるUIメニューは以下のサイトのValid Menu Namesを参照してください。
例えばお気に入りメニューにアクセスしたい場合は以下のようになります。
"skseName":"FavoritesMenu"
menuName
こちらはメニュー画面に実際に表示させる名前となっています。
日本語を記述することで日本語にすることも出来ます。
例えば以下のような記述です。
"menuName":"お気に入り"
icon
この設定はメニュー画面に表示させるアイコンとなります。
分かり易いものをアイコンに設定しましょう。
アイコンの設定には制限があり、以下の記述から選んでください。
"inventory"
"magic"
"magic_alt"
"scroll"
"map"
"werewolf"
"skills"
"skills_alt"
"swords"
"human"
"star"
"hourglass"
お気に入りに設定する場合は"star"あたりでしょうか。
priority
優先度の設定で、数字を入れます。
数字が小さいものほど優先的にメニュー画面に表示され、アクセスが早くなります。
ClassicとAlternativeで少し扱いが異なります。
Classicの場合は上下左右ごとに優先度が設定されます。
例えばTopの中で優先度が10と20のものがある場合、最初に表示されるのは10のものです。
20のものに切り替えたい場合、方向入力の上下で切り替えることが出来ます。
Alternativeの場合は横一列の並び順に影響します。
単純に左から数字が小さい順に並びます。
実際の記述は以下のような感じです。
"priority": 20
category
Classicのみに影響する設定で、アクセスする項目が上下左右、どの部分に表示させるのかを指定します。
Alternativeの場合は使われませんが、記述自体はそのままにしておいて大丈夫です。
使える分類はtop,light,left,bottomの4種類で、最初は小文字となっています。
例えば右に表示したい場合は以下のようになります。
"category": "right"
実際の編集例
では、上記を踏まえて実際にJsonファイルを編集してみましょう。
基本的にはClassicを念頭に設定しています。
今回は魔法をバニラSkyrimに戻し、マップとジャーナルを結合、お気に入りのメニューにもアクセスできるようにしてみます。
categories.jsonについては既に編集済みのものを例として挙げました。
魔法を左側に戻し、ワンタッチでアクセスできるように
魔法の位置をバニラSkyrimに戻します。
編集するファイルはmagic.jsonです。
魔法の装備はインベントリからは出来ず、必ず魔法の画面に遷移する必要があるため、ワンタッチでアクセスできないのは不便に感じました。
{
"skseName":"MagicMenu",
"menuName":"魔法",
"icon":"magic_alt",
"priority": 10,
"category": "left"
}
これでバニラSkyrimと同様に左側が魔法になります。
アイテムを右側に戻す
Tween Menu Overhaulでは右側がジャーナルになっているため、こちらも戻していきます。
編集するファイルはinventory.jsonです。
アイテム(インベントリ)にもワンタッチでアクセス出来た方が便利です。
{
"skseName":"InventoryMenu",
"menuName":"アイテム",
"icon":"inventory",
"priority": 10,
"category": "right"
}
これでバニラ準拠のメニュー画面配置になりました。
これだけだと元に戻しただけの為、Tween Menu Overhaulを有効活用するためにも追加の作業をお勧めします。
メニュー画面にお気に入りメニューを追加
メニュー画面からお気に入りにアクセスできるようにします。
アイテムの位置に結合する形で追加します。
新しくファイルを作成しますが、他の設定ファイルをコピー、リネームするのが簡単です。
ファイル名はfavorites.jsonとしましたが、好きな名前で大丈夫です。
{
"skseName":"FavoritesMenu",
"menuName":"お気に入り",
"icon":"star",
"priority": 20,
"category": "right"
}
方向パッドを右に1回入れ、下キーを押すとお気に入りメニューにアクセスできます。
人によってはアイテム(インベントリ)と逆の優先度でも良いと思いますが、お気に入りが1つも登録されていないと、アクセスが不発になる点に注意してください。
ジャーナルをマップに結合
ジャーナルはメニュー画面を通さなくてもアクセスできるため、マップと結合する形にしたいと思います。
編集するファイルはquests.jsonです。
{
"skseName":"Journal Menu",
"menuName":"ジャーナル",
"icon":"scroll",
"priority": 50,
"category": "bottom"
}
これでメニュー画面を下方向に2回押すとジャーナルにアクセスできるようになりました。
Skyrimでメニュー画面を確認
実際にSkyrimを起動してメニュー画面を確認してみましょう。
まずは、この投稿で設定したTween Menu Overhaul - Classicを見てみましょう。
Edge UI - Explorer Addonを使用しているため、見た目が大分違いますが、しっかりお気に入りメニューなどが追加されています。
魔法やアイテムの位置もバニラに戻っていることも確認でき、日本語化もされています。
Skyrimのメニュー画面の操作を変えることなく、さらに多くの項目にアクセスできるようになるため、とてもお勧めです。
次にデフォルトのTween Menu Overhaul - Alternativeです。
横一列に並んでおり、jsonファイルも弄っていないので英語のままです。
個人的にはワンタッチでアクセス出来ないのが難点に感じます。
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